普通に生活していると、関わることのない税理士事務所。
お固くて怖い印象がある方もいるのではないでしょうか。
みどりいやいや、全然そんなことないですよ!
- 税理士事務所ってどんなところ?
- 働いてみたいけど出来るかな?
そんな方の疑問に、税理士事務所で10年はたらく筆者がお答えします。
そもそも税理士ってどんな仕事?
ざっくりいうと税理士は税金のプロフェッショナル。
おもに税務署へ届ける書類を代行したり、相談にのったりするお仕事です。
ところで税理士・会計士・社労士の違いはわかりますか?
会計士・社労士との違い
税理士・会計士・社労士のイメージごっちゃになっている人が多いようです。
実は私も業界に入るまでは、ちゃんと理解していませんでした。


会計士
非常に似ていますが、メインのお仕事は企業の会計監査。
会計監査とは、決算書に間違いがないかチェックすることです。
監査が義務付けられているのは上場企業だったり、資本金が5億円以上だったりと大企業が相手。
そのためおもに都市部で活躍されています。
社労士
社労士さんは労務の専門家。
会社ではたらく人に関するお困りごとに対応してくれます。
社会保険・補助金の代行や、職場のルールづくりをサポートしてくれる国家資格です。
税理士は経営のはじめから必要


どんな会社も起業したては会計監査は必要ないし、従業員もいない…でも申告は必要!
となるので士業のなかで一番最初に契約するのが税理士です。
上記の違いを知らないクライアントも多いので、お困りごとの窓口になりがち。
”経営のかかりつけ医”や、”何でも屋さん”と言われることも…。
まさに企業のゆりかごから墓場までお供するお仕事です。
税理士の3大業務
税理士の三大業務は下記の通り
独占業務のため無償であっても無資格者が行うと、税理士法違反になります。
税理士事務所のおしごと
おもな仕事内容


メインのお仕事は
- 税務申告
- 税務相談
のため、下記のお仕事は事務所によって受けつけていないところもあります。
- 記帳代行
- 給与計算
- 補助金支援
- 経営相談
そうはいっても、クライアントからお願いされれば応えたくなっちゃうですけどね…。
一年間スケジュール


税理士事務所が忙しい時期は以下のとおり。
- 12月〜3月
- 5月
5月が忙しいのは、3月決算の法人が多いから。
法人の申告は決算後2ヶ月以内のため、5月にピークがくるのです。
逆にこの時期をはずせば、クライアントとの新規契約や採用面接にも余裕を持って対応してくれるということ。
ちなみに夏場は一番落ち着いて見えますが、8月に税理士試験があるためアシスタントは落ち着けません…。


1日のスケジュール


税務署の始業時間が8:30なので、その前にスタートしている事務所が多いです。
朝礼とメールチェック以外の時間はばらばら。
自分で時間配分を考えて仕事をします。
税理士事務所のアシスタント業務とは?
アシスタントとは字の通り、税理士先生をサポートするお仕事です。
申告書のもとをつくりますが、おもに帳簿のチェックなどクライアントとの橋渡し的な立ち位置。
事務所によっては総務のような仕事を任される場合もあります。
リモートや、時短勤務・パートという、柔軟な働きかたも可能なお仕事です。


アシスタントの年収や勤務時間は?
経験年数・地域・仕事内容で大きく変わりますが、
といったところでしょうか。
事務所の多くは地域密着型の零細企業がほとんどです(地方で従業員10人以上の事務所は大きい部類だけど、世間一般で言えば零細企業!)。
先生と配偶者のみという事務所も珍しくありません。
そのためボスによる裁量が絶大。
資格が取れるまでの修行期間としてお給料が低いところもあれば、しっかり還元してくれるところも。
勤務時間も同様に、事務所によって大きく変わります。
私が以前勤めていた事務所では残業0、暇な時間は試験勉強をしてもOKでした!
今の事務所でも月平均10時間弱。
逆に俗に言うブラック事務所もあり、いつ眠っているの?という所もあります。
入社後はこちらでコントロールが出来ないので、事前にリサーチしておきたいですね。
未経験者では難しい?
結論からいうと、



難しくないです!
もともと簿記の資格は持っていましたが、私も異業種からの転職組。
中には資格がなくても受け入れてくれる事務所もあります。
その代わり、入社後数年はがむしゃらに勉強が必要なことは覚悟しておきましょう。
そのため、教育体制や社内風土が整っている事務所を選ぶべきです。
はじめて入社した事務所は「自分で調べてね」という雰囲気だっため、最低限のレベルに達するまでにかなり時間がかかりました。
現在の事務所は体制が整っていたため、新人でも3ヶ月で基準値に達することが出来るなと感じています。
また資格条件がない場合、年齢条件があることがほとんどです。


必要なスキルは?
未経験・無資格でも受け入れてくれる事務所はありますが、実際は簿記2級程度を持っておいた方が無難です。
最低でも3級は必要です。
なぜなら簿記は基礎のキだから!理解していないと仕事になりません。


他に関連のある資格として…
などがありますが、必須ではありません。
入社後徐々に勉強していくでも問題ありません。
税理士試験の科目合格者の方はそちらも武器になります。
余談ですが、中にはあまりにも優秀だと周りとうまく合わせられない、という理由でお断りされることも…。
こればかりはどんな事務所で働きたいかによりますね。
そして正直資格より大切なのは、コミュニケーション能力・誠実さ・学習意欲です。
向いている人


コミュニケーション能力
先程もいいましたが、アシスタントは「先生とクライアントの橋渡し役」。いわばサービス業です。
うまくコミュニケーションを取れないとその役割を果たせません。
誠実さ
非常にセンシティブな内容を扱うため、アシスタントにも守秘義務があります。
クライアントの生活に影響するため、いい加減な態度が許されないのは想像できますよね。
脱税なんてもってのほか!先生の信頼にも影響してしまうため、誠実さは大切です。
学習意欲
取り扱う税法は毎年変更があるため、情報のアップデートが必要不可欠です。
学習意欲や向上心があるほど、後々差が出てきます。
あ、あと飽き性の人には良いかもしれませんw
私は飽き性なのですが、税法もクライアントの悩みもコロコロ変わるので1ヶ月がもの凄く早い!
同じ仕事のはずなのに全く飽きません。
まとめ
税理士とは税務のスペシャリストとして、事業を全力で応援してくれるサポーターです。
税理士アシスタントは、先生とクライアントの橋渡し役。
先生の仕事をサポートしつつ、法律の範囲内でクライアントの要望に応えるお仕事です。
少人数事務所の場合、ボスの考え方で労働環境はかなり変わります。
入社前に事前のリサーチが大切です。
税理士事務所の転職事情や私の体験談はまた今度。
アシスタントは会計の基礎スキルが必要ではありますが、人と話すのが苦じゃない方、誠実さや責任感のある方、学習意欲のある方はオススメの職業です。
正直、知識は後から何とでもなります。
法律を扱うのでお固い部分はありますが、実際に働いている人は愛嬌があってユーモアのある人が多いですよ!
少しでも興味がある方は、怖がらずに街の税理士事務所へ相談してみてください♪

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