税理士事務所ってどんな所?アシスタントって?

税理士・税理士事務所

普通に生活していると、関わることのない税理士事務所。お固くて怖い印象がある方もいるのではないでしょうか。


でも実際は全然そんなことないですよ!

税理士事務所ってどんな所なの?働いてみたいけど出来るかな?
そんな方の疑問にお答えします。

そもそも税理士ってどんな仕事?

ざっくり言うと税理士は税金のプロフェッショナル
主に税務署へ届ける書類を代行したり、相談に乗ったりするお仕事です。

税理士と聞いて正確にその仕事を分かる方は少ないのではないでしょうか?


税理士・会計士・社労士の仕事がごっちゃになってイメージしている人が多いようです。
実際に私も業界に入るまでは理解していませんでした。

会計士も非常に似ていますが、メインのお仕事は大企業の会計監査業務です(そのため都市部に多い)。
社労士さんは労務の専門家です。

士業のなかで一番最初に契約するのが税理士だと思います。
そのため、お困りごとの窓口になりがち。
”経営のかかりつけ医”や、”何でも屋さん”と言われることも…。


専門外は他へお繋ぎしますが、簡単なことなら調べてお答えしています。

税理士の三大業務は下記の通り

  • 税務代理
  • 税務書類の作成
  • 税務相談

独占業務のため無償であっても、無資格者が行うと税理士法違反になります。

税理士事務所のアシスタント業務とは?

アシスタントとは字の通り、税理士先生をサポートするお仕事です。
主にクライアントとの橋渡し的な立ち位置。

詳しくは下記のようなことをしています。

  • 帳簿チェック
  • 申告書や届出書類の作成
  • 記帳代行や給与計算
  • 補助金支援
  • 経営・相続相談などなど…


事務所によっては所内で総務のような仕事を任される場合もあります。
リモートや、時短勤務・アルバイトという柔軟な働き方も可能なお仕事です。

アシスタントの年収や勤務時間は?

経験年数・地域・仕事内容で大きく変わりますが、

  • 未経験で年収250万円〜
  • 経験者で400万円前後
  • 大手で600万円前後

といったところでしょうか。

事務所の多くは地域密着型の零細企業がほとんどです(地方で従業員10人以上の事務所は多い方だけど、世間一般で言えば零細企業!)


先生と配偶者のみという事務所も珍しくありません。そのためボスによる裁量が大きいです。


資格が取れるまでの修行期間としてお給料が低いところもあれば、しっかり還元してくれるところも。
これはこちらでコントロール出来ることではありませんが、入社する前にリサーチしておきたいですね。

勤務時間も同様に事務所によって大きく変わります。


私が以前勤めていた事務所では残業0、暇な時間は試験勉強をしてもOKでした!
今の事務所でも月平均10時間弱。

逆に俗に言うブラック事務所もあり、いつ眠っているの?という所もあります。

未経験者では難しい?

結論からいうと、難しくないです!


簿記の資格は持っていましたが、私も実際に異業種から転職しています。
中には資格がなくても受け入れてくれる事務所もあります。


その代わり、入社後数年はがむしゃらに勉強する時間が必要なことは覚悟しておいた方がいいです。
そのため教育体制や社内風土が整っている事務所を選ぶべきです。

はじめて入社した事務所は自分で調べてね、という雰囲気だっため最低限のレベルに達するまでにかなり時間がかかりました。
現在の事務所では体制が整っていたため、新人でも3ヶ月で基準値に達することが出来るなと感じました。


また資格条件がない場合、年齢条件があることがほとんどです。

必要なスキルは?

未経験・無資格でも受け入れてくれる事務所はありますが、実際は簿記2級程度を持っておいた方が無難です。最低でも3級は必要です。
なぜなら簿記は税理士アシスタントとして基礎の基だから!
理解していないと正直仕事になりません。

他に関連のある資格として…

  • ファイナンシャルプランナー(3級で十分)
  • 社労士
  • 中小企業診断士

などがありますが、こちらは入社後徐々に勉強していくでも問題ありません。税理士試験の科目合格者の方はそちらも武器になります。
余談ですが、中にはあまりにも優秀だと周りと上手く合わせられない、という理由でお断りされることも…。

そして正直資格より大切なのは、コミュニケーション能力・誠実さ・学習意欲です。

向いている人

目に見えない必須スキルがコミュニケーション能力・誠実さ・学習意欲です。

先程もいいましたが、アシスタントは「先生とクライアントの橋渡し役」。
ある意味サービス業です。うまくコミュニケーションを取れないとその役割を果たせません。

また非常にセンシティブな内容を扱うため、アシスタントにも守秘義務があります。
クライアントの生活に影響するため、いい加減な態度が許されないのは想像できますよね(どんなお仕事でもそうですが)
脱税幇助なんてもってのほか!先生の信頼にも影響してしまうため、誠実さは大切です。

最後に学習意欲。
取り扱う税法は毎年変更があるため、情報のアップデートが必要不可欠です。
そのため常に勉強が必要です。
学習意欲や向上心があるほど、後々差が出てきます。

あ、あと飽き性の人には良いかもしれませんw
私は飽き性なのですが、税法もクライアントの悩みもコロコロ変わるので1ヶ月がもの凄く早い!
同じ仕事のはずなのに全く飽きません。

まとめ

税理士事務所とは税務を代わりにやってくれる経営のかかりつけ医。
事業を全力で応援してくれるサポーターです。

税理士アシスタントとは「先生とクライアントの橋渡し役」。

先生の仕事をサポートしつつ、法律の範囲内でクライアントの要望に応えるお仕事です。

少人数事務所の場合、ボスの考え方で労働環境はかなり変わります。入社前に事前リサーチが大切です。
税理士事務所の転職事情や私の体験談はまた今度。

アシスタントは会計の基礎スキルが必要ではありますが、人と話すのが苦じゃない方、誠実さや責任感のある方、学習意欲のある方はオススメの職業です。
正直、知識は後から何とでもなります。

法律を扱うのでお固い部分はありますが、実際に働いている人は愛嬌があってユーモアのある人が多いですよ!


税務のことで相談がある方は、怖がらずに街の税理士事務所へ相談してみてください♪

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